総合評価方式で求められる技術提案や創意工夫にデジタルサイネージは有効か?

公共工事の入札方式の一つに「総合評価方式」というものがありますが、ご存知でしょうか。業界の方はご存知かと思いますが、あらためて公共工事の入札のおさらいと受注対策を考えてみましょう。

  • 30秒で振り返る「総合評価方式」のポイント
  • 総合評価方式が登場した背景総合評価方式は「価格競争」のみに比べて事故率と工事成績判定の平均点が高い傾向があります。
  • 公共事業の入札に勝つには!総合評価方式の入札に勝つには「技術提案」が重要になってきました。最近では受注者の負担を減らす、「成績評定重視型」と言われる「工事成績評点」を重視し「技術提案」を求めない入札も試行されています。
  • JITANクェスタのサイネージ(NETIS)登録済の提案事例サイネージによる技術提案と工事成績で加点を狙う方法のご紹介。

総合評価方式を30秒で説明!!

まずは、サラっと30秒で「総合評価方式」を振り返りましょう 総合評価方式=「価格」以外の要素も総合的に評価する発注方式 …以上です!2秒くらいで終わりました笑 これではあまりにもサラっとすぎるのでもう少し詳しくしましょう。 「総合評価方式」を説明する前に、まず、もっとも一般的で広く用いられている「一般競争入札」について説明します。公共工事などで工事施工業者を決定する方法の一つです。 発注者(自治体など)が必要な情報(図面や仕様書などの設計図書)を公開し、それに対して受注を希望する各業者が金額を提示します。今までは最も安い業者が受注する、シンプルな方法でした。 しかしこれには課題がありました。

一般競争入札の課題

従来の価格重視の入札の課題

 


  • 過度な価格競争になりやすい。
  • 価格競争の結果、手抜き工事による工事品質の劣化が懸念される。
  • 価格競争の結果、無理な工期によって安全が軽視され労働災害が起きる事が懸念される

そこで総合評価方式の登場です。

総合評価方式の基本的な考え方

総合評価方式では入札価格以外の「得点」を加味します。もっとも安い金額で工事を施工できる業者が受注者となるのに対し、「総合評価方式」では金額だけでなく、技術力(技術提案)や工事成績も評価されるのです。

総合評価方式の効果

かつての公共工事は一般競争入札が多く、安い金額で施工できる業者が受注していたため、品質の確保や施工中の創意工夫は最低限のものになることが多かったのですが、「総合評価方式」では、仮に入札金額が高くても、技術提案による、品質の確保や創意工夫に力を入れている業者が受注することも多くなってきています。工事の全般の品質を評価する方法の指標として工事成績評定が用いられます。 実際、総合評価方式を採用する事で、工事成績評定点が年々高くなっていることがわかります。また、価格競争より総合評価方式で発注した工事のほうが工事事故の発生率が低いことがデータから示されています。 総合評価方式の効果

(今後の総合評価落札方式のあり方・国土交通省 平成27年3月25日より引用)

総合評価方式の種類

工事の種類によって違いますが、大きく分類すると総合評価方式は「技術提案評価型」と「施工能力評価型」の2つに分類することができます。 技術的な工夫が多い工事の場合には、「技術提案」を重視して評価し技術的な工夫の余地が少ない場合には、企業の施工能力等の過去の「施工実績、工事成績などにより評価」が行われます。

「技術提案評価型」は、発注者の求める評価項目に対して「技術提案」を行って、 課題をどう解決するかを示す

「施工能力評価型」は、 工事成績(特に創意工夫・社会性等の加点)や技術者の能力などが重要

(以下:国土交通省直轄工事における総合評価落札方式の運用ガイドライン 2013年3月より引用して一部改変)

◆ 技術提案評価型

技術提案評価型は、技術的工夫の余地が大きい工事を対象に、構造上の工夫や特殊な施工方法等を含む高度な技術提案を求めること、又は発注者が示す標準的な仕様(標準案)に対し施工上の特定の課題等に関して施工上の工夫等の技術提案を求めることにより、民間企業の優れた技術力を活用し、公共工事の品質をより高めることを期待する場合に適用するものである。 技術提案評価型


◆ 施工能力評価型

施工能力評価型は、施工計画を審査するとともに、企業の能力等(当該企業の施工実績、工事成績、表彰等)、技術者の能力等(当該技術者の施工経験、工事成績、表彰等)に基づいて評価される技術力と価格との総合評価を行うⅠ型と、企業の能力等、技術者の能力等に基づいて評価される技術力と価格との総合評価を行うⅡ型に分類される。 施工能力評価型

(引用おわり)

「総合評価方式」では、具体的にどんなことが評価されるのか

NETIS登録技術や週休2日制、働き方改革も評価対象になるって本当!?

「総合評価方式」の評価対象は「技術提案」と「工事成績」が重要だというのはご紹介いたしましたが、実はこれ以外の項目も評価の対象になっています。例えば、「NETIS」に登録されている技術を採用する事や最近では「働き方改革」が盛んに取り上げられることもあり、これらを実践している工事が加点対象になっています。(※ 管轄や年度によって運用方法は変わるので最新の情報を管轄エリアの情報をお調べ下さい) (以下: 九州地方整備局:平成30年度総合評価落札方式の主な変更点(工事)より引用)

加点対象1NETISの技術を使う「新技術導入促進型」(九州地方整備局)


九州地方整備局ではNETIS登録技術又はNETIS掲載期間を終了しているが有効性が認められている技術を対象として、加点評価している。 ・新技術導入促進(Ⅰ)型の加点は「企業の能力等」の「新技術の活用」で評価(1点) ・新技術導入促進(Ⅱ)型の加点は新技術の現場実証を求めるテーマを設定し評価

加点対象2働き方改革を行う「働き方改革推進評価型」(九州地方整備局)


働き方改革の実施が加点対象になっています。「週休2日制」「若手技術者配置型」「ICT土工・ICT舗装」「快適トイレ又は女性用更衣室」を実施した実績も「総合評価方式」での加点対象になっております。

◆ 働き方改革推進評価型 九州地方整備局


【評価項目】

  • ICT土工、ICT舗装を実施した実績(要領に定める5つのプロセスを実施したものに限る)がある。
  • 週休2日を実施した実績がある。
  • 快適トイレ又は女性用更衣室の現場作業従事者の環境改善の取組み実績がある。
  • 企業がワークライフバランスの資格(くるみん等)を取得している。

※上記ICT土工、ICT舗装、週休2日の実績については、工事成績で加点された工事で、九州地方整備局の実績に限る。(平成28年度~平成29年度に完成した工事を対象)

※快適トイレ又は女性用更衣室について、快適トイレの費用を計上した工事、現場環境改善費の対象となった工事で、九州地方整備局の実績に限る。(平成28年度~平成29年度に完成した工事を対象)

(引用終わり)

加点対象3女性・若手技術者が加点対象になる(九州地方整備局)


1割程度の入札で入札の参加資格に若手技術者の配置を条件にしていたり加点評価の対象にしています。 (以下: 九州地方整備局:平成27年3月25日 女性・若手技術者を登用する試行業務の実施より引用 ) 女性・若手技術者を登用する試行業務の実施について

JITANクェスタのサイネージ(NETIS登録済)を技術提案と工事成績アップにご活用下さい

クェスタのサイネージはNETIS(KT-170083-A)に登録されております。ご活用いただく事で総合評価や工事成績の加点が期待できます。豊富な機能を活用して1台で様々な工事の技術提案をして頂く事が可能です。

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◆ 工事の安全対策の提案


  • 配置図へのペイント機能で工事車両の危険エリアの共有
  • 大画面にPDFやPPT、写真を表示させられるので朝礼時や必要に応じて逐一、危険エリアの共有が行える
  • 風速計の数値と、数値に同期させたイラストを使って注意喚起を行う
  • サイネージを使ったラジオ体操、ストレッチの実施で作業員の方の体調管理を行う
  • 高性能な天気予報の情報を表示させ、天候の変化に対応する意識付けを行う

◆ 熱中症対策の提案


  • 熱中症注意報を表示させる事が出来るので危機管理に役立ててもらう
  • 任意のコンテンツをタイマーで表示させられるので、定期的に休憩や水分補給の注意喚起を促す

◆ 近隣住民様の理解向上と安全対策


  • WEBカメラを接続して工事車両の運行情報を管理できる
  • 振動騒音の数値と数値に同期した目安のイラストを表示
  • 週間作業予定をデジタル表示
  • 工事の内容を説明する絵コンテの表示
  • 完成予想図の表示
  • ニッポンなう/占いコンテンツなど、工事に興味を持ってもらうきっかけづくりを行うコンテンツを表示させる
  • ※ その他、PDF・PPTを自由に表示する事が可能です

◆ 工期についての提案


  • 図面を使った会議や情報共有を行う事で作業効率を上げる事が可能です

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デジタルサイネージを導入したことが無いため、どんなことができるか教えて欲しい。

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