フィリピン時代の孤児院での出来事

前職を退職後フィリピンに渡った。そして、その国の文化や歴史、システムを理解するために小学校や孤児院を回ってみた。

小学校では突然の訪問にもかかわらず授業中に教室に入れてもらい。挨拶をさせてもらった。

非常にフレンドリーで寛容な国民だと思った。

そしてその後、孤児院に行ったときのことだ。

様々な状況を聞き少し感傷的な気分になり、少しばかりの寄付を申し出た。

しかし、院長先生は、お気持ちだけでありがたい。お断りさせていただきますとの回答だった。

なぜだと聞くと、彼女はこう答えた。

寄付や援助は私たちの自立を阻みます。

私たちがしなければならない事はこの子たちの心の傷を癒し、社会に適応させ、自立させて送り出してあげることです。

私たちがそのような援助を受け取ったら私たち自身が自立できなくなると言うのです。

だからこの子たちの未来のために私たちは与えられた環境だけでこの子たちの自立を支援していきたい。と言われた。

ほんとに感動した。ほんとの援助というのはその人の自立をサポートしてあげること。

手取り足取りこちらがしてあげることではないと感じた瞬間だった。

本当の優しさとは自立を支援してあげること。

子育ても同じことなんだろうとそう感じながら帰路についたこと思い出した。

当社には素晴らしいボランティア活動している社員がいる。ホントのボランティアとはなんだ?と言う問いに昨日フィリピンでの話をさせてもらった。

食べ物を与えてあげるのではなく、食べ物の作り方を教えてあげる。

そして昨日、私が勉強しているアチーブメントの社員からもらったメッセージ

人材育成とは魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えてあげること。というメッセージがあった。

1日に2度同じメッセージに触れる。人材育成もビジネスもこういうことだろうと感じていた。1日であった。