防災無線放送の遠隔操作システムを作った。

4年前、南三陸町の防災放送担当の女性が放送中に津波にのみ込まれなくなった。

http://memory.ever.jp/tsunami/higeki_bosai-tyosya_miki.html

この情報を昨年末ネットサーフィンをしていて私は知った。
震災当時このニュースをどこかで聞いていたような気がしていたが、残念なことだという思いしかなかった。

時は経過しなぜこのような事故が起きるのか?起きたのか?
つまり、役場にしか放送する設備が無かったからだ。

ひょっとしたら、別な場所でも放送できたのかもしれないが、突然の出来事の中では誰がその役割を担うか?
そんなマニュアルもなかったのかもしれない。

その記事を読んだ私は、すぐにスマートフォンによる遠隔放送設備が作れると直感した。
なぜなら私は、約20年間放送設備を設置する仕事をしていたからだ。

それにスマートフォン子機を既存の放送ラインに取り付け、複数台のスマートフォン親機からいつでもどこでも遠隔放送ができるかもしれないという仮説を立てて、調査した。だれも作ったいなかった。また、市町村の防災課に電話して、放送できる場所は、何か所ありますか?との問いに役場のみとの回答が多くあった。予算の関係で遠隔放送を導入することができないのだろう。スマートフォンなら安価に作れるそう思い。

制作した。一番の苦労は、スリープ状態の子機を起こし、アプリを立ち上げ、通信の成功率を95%以上にすることだった。また、フリーズ状態にならないような構造を作りだすこと。
ここが、従来のアプリ開発と違うところだった。

現在も開発は進んでいるが、試作版は完成した。今のところ、成功率は100%だ。また、音声で放送アンプの電源をONにする特特許機器の開発も進んでいる。

そう考えると私は発明家なのかも??と勘違いすることがある。毎朝起きると目をつぶったまま、妄想にふける。イメージする。
この瞬間がとても好きだ。

仮説を立て可能な方法を検証する。もしかしたらこの方法だと実現可能なのかもしれないと推察する。検証する。
こんなことをやっているから、あまり儲からないのかもしれない。

完全に営業マンから、人間のモードが発明家になってしまった。(笑)
いいものを作っても必ずしも売れるとは限らないが・・・・

人間好きなことをできることが幸せ。このシステムを全国の自治体の防災放送の補助設備として普及させたい。夢は続く。