今年の本屋大賞の上橋菜穂子さんの小説
私は月に数冊の本を読む。本は高いのでもっぱら、古本屋か図書館で借りる。
野生の鳥獣を捕獲して育てると言う民族があった。
その鳥獣はいくつになっても発情しない。
その理由を調べていくうちにあることがわかっていく。
その中の1節にとても良いメッセージがある。
【子は蹴って離すもの、蹴って、離せば、子は親となる。】
と言うメッセージだ。
巣立ちの時期になるとある時突然子供を巣に入れなくなるそうだ。
そして巣を追われた鳥獣は、他の住処を探すそうだ。
それが何千年もの間繰り返されてきた。
蹴って離す。蹴って離し、巣立ちさせると他の雌を探す。発情する。
動物は、無理やり巣立ちさせられる。しかし、これが私も含めできていない。現代社会は、巣立ちをさせない。
つまり、子供のままでいると言うことなのだ。
蹴って離すか・・・重い言葉だ。