建設業界で女性の採用を増やすには?? 雇用対策や助成金や各団体の取り組みについて紹介

「建設小町」に「ドボジョ」

この記事を読まれている方はもちろんご存知かと思いますが、「建設小町」「ドボジョ」という言葉を聞いたことはありますか?
建設業界で働く女性の事を示す言葉です。

ここ数年、女性が主人公の「ドボジョ」というマンガが発売され、最近は業界紙などで見かける機会が増えてきました。
今回はそんな建設業界で働く建設小町を取り巻く環境と、古くからの男性社会である建設業でどのように活躍していくか、生き抜いていく方法なんかを考えたいと思います。

  • 建設業界に女性を増やして活躍してもらうためには
  • 建設業界での女性の雇用対策と助成金の紹介国土交通省が推進する業界全体の対策や気になる助成金についてご紹介
  • 他の職種の雇用促進方法他の職種では、どのような女性の雇用促進対策をしているのでしょう
  • 女性が生き抜くために結局のところ、どうやって女性が自分らしく働いていけば良いのでしょうか。幅広い世代で協力して工事を行うので、理想の職場づくりに性別は関係ないのかもしれません

建設業界での女性の存在

建設業界は日本が誇る一大産業ですが、まだまだ男性が働く場所、というイメージが多いです。少し前のデータですが、女性技能労働者の割合は3%程度と言われており、全体平均の25%に比べ極めて低いのが実情です。しかし、年々増えているのも事実です。女性の割合が50%以上の建設会社や女性従業員が15%に届くようなゼネコンも出てきました。

建設業は近年人手不足で男性だけでは現場が回っていかないという側面もありますが、職業選択の多様化を後押しする社会の動きにのって、かつての男性中心の職場にも女性が進出しやくなってきています。「ドボジョ」というマンガが刊行されたり、女性の視点が重宝され、業界紙でも建設小町の特集が組まれたり、ゼネコンの女性管理職も出てきました。ICT技術が進歩したことで、以前のような危険な作業や力仕事が減ってきた影響もあるかもしれません。

職種によっては非常に細かい作業が必要だったり、小柄な女性の方が現場での行動もしやすかったりします。足場の高さは170cm程度しかないため、高身長の男性は常に屈んだ状態で歩かなければいけないんですね。

建設業界での女性の雇用対策と助成金の紹介

平成26年8月に国土交通省と建設業5団体は「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」策定し、「5年以内に女性倍増」を目指して官民一体となって様々な取組を開始しました。

国交省の工事では45%の現場で女性用トイレの設置を義務付るなど、女性活躍へ向けて進む業界ですが、やはり難しい部分もあり改善が必要な部分は多く残っています。子育てなどのライフサイクルで休みがちになることや、体力面でどうしてもやりづらい仕事もあります。ただ、これは建設業界だけにあてはまる事ではなく、他の職種でも本質的な問題は同じように思います。

トイレの設置以外にも政府の女性活躍の対策をご紹介いたします。

女性や若年層の雇用を促進する助成金の整備(国土交通省と厚生労働省の連携)

  • 若年・女性建設労働者トライアルコース…1人1か月あたり最大4万円(ただし、最長3か月まで)。ミスマッチングも行え、比較的に容易に導入可能
  • 両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)…女性活躍推進法に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」、数値目標の達成に向けた「取組目標」を盛り込んだ「行動計画」を策定して、目標を達成した事業主に支給します。加速化Aコース 28.5万円<36万円>/女性管理職比率が15%以上(※)に上昇47.5万円<60万円>
  • キャリアップ助成金…有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用の労働者(以下「有期契約労働者等」という)の企業内でのキャリアアップ等を促進するため、これらの取組を実施した事業主に対して助成を。
  • 雇用管理制度助成コース(建設分野)(整備助成)…人材確保等支援助成金(雇用管理制度助成コース)の目標達成助成の支給額に加えて57万円<72万円>
  • 雇用管理制度助成コース(建設分野) (登録基幹技能者の処遇向上支援助成)…登録基幹技能者1人あたり年額6.65万円<8.4万円>
  • 若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)(推進活動経費助成)…若年労働者及び女性労働者の入職や定着を図るため、「若年者及び女性労働者に魅力ある職場づくり」につながる取組や広域的な職業訓練の推進活動を実施した場合に助成

建設業の助成金について詳しくはこちら。
助成金については社労士さんにご相談下さい。

建設業や若年層の雇用に関する助成金(国土交通省)

両立支援助成金(厚生労働省)

建設業の人材確保・育成に向けて(PDFファイル/社の垣根を越え平成30年度予算概算要求の概要)

キャリアップ助成金について(厚生労働省)

建設会社の女性の職場環境の改善や雇用促進の取り組み事例

  • 女性に優しい職場環境を整えるシンポジウムの後援
  • 現場内に女性専用トイレや休憩室、更衣室の設置
  • 時短勤務・時差出勤の導入
  • 意見交換会の実施
  • 女子学生向けの現場見学会を実施
  • 産休・育休の積極的な利用を促す

2019年度から本格運用される「建設キャリアアップシステム」

建設業就業者の就労履歴を一元的に蓄積し、技能や経験に応じた適正な評価・処遇、現場の安全管理、効率的な人材配置の促進を図る政府主導のキャリアアップシステム。技能者の大量離職に備え、雇用の促進と生産性向上を目指し平成27年5月に提言された。

技能者IDが付与されたICカードが交付される。国土交通省は、建設キャリアアップシステムへの登録者は運用開始後1年で約100万人の登録を目指しているが、技能者と事業者双方が利用料を負担する事になるので、実数がどれくらいになるか課題も伺える。

建設業や若年層の雇用に関する助成金(国土交通省)

他の業界(職種)の女性の雇用促進方法や働き方改革、職場改善の取り組み

建設業以外の職種では女性の働き方改革をどのように実践しているのでしょう。厚生労働省がまとめる事例とその成果をご紹介いたします。

(以下 厚生労働省の 女性活躍推進の取組好事例集~中小企業の優秀な人材確保のために~より引用)

取組事例(医薬品等の研究支援業務)

  • 管理職育成の長期的な方針を定め、それに基づいて、女性課長の中から上位の管理職候補をリストアップして育成、ロールモデルを作るべく積極的な登用を始めている。
  • 「妊娠・出産・育児」と「介護」をわけて考えがちだが、同じライフイベントとして捉えて、男女問わず誰もが乗り越えられるように福利厚生制度の充実を図っている。
  • ライフイベントにかかわる時間の増加や休暇・休業を認め、お互いに助け合っていく風土の醸成のため、社員の声に応えて研修等を充実させた。
  • 取組の成果
  • 会社が本気で取り組んでいることが、行動計画の策定、周知により伝わって、ライフイベントに対する不安の解消になった。
  • お互いに助け合っていく職場風土・意識の醸成が進み、制度が活かされるようになってきた。

豊富に紹介されているので他の事例もご興味のある方は以下の厚生労働省のPDFファイルをご覧ください。

女性活躍推進の取組好事例集(PDFファイル)

各業界の取組事例の共通事項をまとめると、

大事なのは会社をあげて対策をすること、ライフイベントに応じた働き方を認めること、目標となるようなロールモデルをつくることのようです。会社をあげて女性や若年層の雇用対策をすると、結果として風通しの良い職場環境が作られるので会社としてもプラスが大きいようです

女性が建設業界で生き抜く方法のご紹介

最後に女性が生き抜く方法をご紹介いたします。政府や会社の取り組みもとても大事ですが、女性が建設業で働く事が特別な事ではなくなってきているので、そういった女性同士で会社の垣根を越えて交流し、横のつながりを強めていく事が重要だと思います。目標となる女性管理職がいたり、相談にのってくれる同姓がいると勇気づけられますよね。建設業に携わる女性の団体をご紹介いたします。

一般社団法人 日本建設業連合会 けんせつ小町委員会…委員数80名以上 / 建設業で働く全ての女性の活躍を支援するために「けんせつ小町委員会」を設立。「けんせつ小町活躍推進表彰」、「セミナー・フォーラムの開催」、「現場見学会」など幅広い取り組みを実施

一般社団法人 土木技術者女性の会…会員数350名以上 / 30年以上にもわたって、土木界における女性技術者の働きやすい環境づくりに取り組んでいる

一般社団法人 建築設備技術者協会…会員数 610名以上 / 名設計事務所、総合建設業、設備工事会社など建築設備に携わる技術者を中心に全国から女性が入会している

日本建築仕上学会女性ネットワークの会…会員数15名以上 / 仕上げに係わる女性技術者の企業を超えた横のつながりとし て、平成 26年1月に日本建築仕上学会内に設立された

測量・地理空間情報 女性の技術力向上委員会…会員数10名以上 / 測量などの分野に携わる女性に向けて、視野を広げ知識や技術を深める事ができる場づくり、及び情報交換・親和などを目的に、情報発信、交流会、eラーニングシステムを提供している

あおもり 女性建設技術者ネットワーク会議…会員数40名以上 / 女性建設技術者等で構成。現状を把握するための調査研究を行い、より良い職場環境を提案している

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